効果の継続性

少し前にソフトバンクの孫さんが、新型コロナウイルス感染拡大防止のために日本の

医療機関介護施設へマスク100万枚を寄付するとツイッターに投稿しました。

一方イーロン・マスクさんは、自身の経営するテスラと医療機器メーカー協力のもと
人工呼吸器を製造し寄付すると発表しました


またビル・ゲイツさんは、自身の財団資金を投じて7種類のワクチンを製造する工場

を建設する予定だと語りました。


3人の方の発表はそれぞれ素晴らしいことだと誰しもが思うでしょう。

私もそう思います。


しかし3人の行動に違った視点を当てるとそれぞれの特徴が見えてきます。

 

◇ポイント:効果の継続性


まずは孫さんのマスク寄付。
マスクが不足している医療機関等への投入なので即効性は高い。
ただ単発での投入だと効果の継続性は低い。


続いてマスクさん。
操業停止中だったソーラーパネル工場を転用して人工呼吸器を製造するので、継続性

はかなり高い。
またその分の雇用も生まれるという副次効果もあり。

最後にゲイツさん。
これはそもそもの原因であるウイルスを倒すワクチンの製造なので、成功すれば継続

性はバツグン。
というかやはりこれがないとこの先が見えてこない。
ただ成功するかどうかはやってみないと分からない。


ザックリ言うと

孫さん
マスクが不足してるならオレが買ってきてやる!

マスクさん
人工呼吸器がないならオレがつくってやる!

ゲイツさん
問題の原因のウイルスをオレが倒してやる!


なんだか戦国三武将のホトトギの俳句みたいです。

3人それぞれの特徴が出ていて興味深いです。


それぞれはまた。

T.Masaki

コンビニ

今更感がありますが、村田沙耶香さんの作品で 2016年芥川賞受賞作
コンビニ人間」を読みました。 


実は前々から興味はあったのですが、「コンビニ人間」という言葉に
なぜかひっかかるものがあり読まずにいました。


ところが先日Kindleで読む本を探していたら、その時はなぜか「読もう!」
という気になりポチりました。


読む前にレビューとかの基礎知識は入れずに読み始めました。
読む前の勝手なイメージは、
「マニュアル通りに行動することしかできない現代人の描写」かなと
いうものでした。


読後にまず思ったことは、自分の想像力の非力さでした。
全然イメージと違ったものです、これは。

確かに物語の舞台としてコンビニでの描写はたくさん出てきますが、
言いたいこととコンビニは直接的には関係のないものでした。


主人公は幼い頃から周りと違う自分に戸惑いを感じつつも、家族を
悲しませないよう自分なりに「周りに合わす術」を考えていました。


常に周りとの違和感を感じつつ大人へ成長し「コンビニ」と出会いました。

コンビニで働く時は周りとの違和感から解放され、「ここが自分の居場所」
と認識できることに幸福を感じていたように思います。


コンビニというある種無機質な空間にこれまで見つけることができなかった
自分の居場所を見つけることができたのです。


これは誰にでも当てはまることではないでしょうか?


誰でも「自分の居場所」を見つけ・感じることができた時は幸福な気分に
なるのではないかと思います。


なのでこれは「コンビニ人間」でなく誰にでも当てはまる「◯◯人間」の
話だったのかなと感じました。


「さて自分は何人間なんでろうか?」と考えさせられる本でした。


それではまた。

T.Masaki

Time is moneyって?

多分誰でも聞いたことがある言葉、「Time is money(時は金なり)」


この言葉はアメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンの言葉です。


一般的な解釈としては「時間を無駄に過ごすな」、とか「時間はお金と同じくらい貴重」
などではないでしょうか。


でも私の解釈は少し違って「時間はお金で買え!」です。

 

例えばよくある話ですが「都心に住むか郊外に住むか」って話。


仮に都心に住む場合と郊外に住む場合とで
 ・家賃差:3万円/月×12ヶ月=36万円
 ・時間差:10時間/月×12ヶ月=120時間(5日)
の差があるとします。


あなたらなら都心・郊外どちらを選びますか?


これにはどちらが正しいかという正解はありませんが、お金と時間のどちらに重きを置いているかという価値観の違いが現れます。


ちなみに私は「都心=時間」を選びます。

もちろん今自分が使うことのできるお金と時間のバランスを考えたうえでの判断になりますが、「36万円で5日買える」くらいなら迷うことはないと考えます。


人生の時間を買うのにいくらお金を払えるか? ということを考えてみるのもいいかもしれませんね。


それではまた。

T.Masaki